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fusionという生き方

私は音楽が好きです。趣味もギターの演奏です。
 
今は昔、田舎の商店街の電気屋さんの店頭で、当時の最先端技術の粋を集めた家電、レーザーディスク(笑)の画面の中で弾きまくっていたギターリストを見て中学生の私は衝撃を受け、
それからギターを持ち始めました。
 
小気味よいリズムに乗りながら、指板の上を指がダンスする様に動き、ギターを中心としたアレンジでバンドが一丸となって美しいメロディを奏で、なんとなく大人の香りがする。
こ、これは何という類いの音楽なのだろう?
早速そのアーティストのアルバム(当時はアナログ)を購入しました。
レコードジャケットの帯には、ジャンル フュージョンと記入されていました。
私はその時深く考えもせずに、歌無しのインストルメンタルで、心地よく分かりやすいメロディラインの音楽の総称がフュージョンなのだと勝手に自分の頭の中で感覚的に解釈していました。
 

 
さて、そのフュージョンという音楽に憧れギターを手に入れたのは良いのですが、
なにせそのジャンルの曲は難易度が高く、ギターを持ったばかりの初心者には到底うまく弾けず、
曲の簡単なさわりの一部分だけを鏡の前に立ってポーズをとりながら(笑)繰り返すだけで、
それ以上前には進まない日々が続き、いい加減飽きて、心が折れそうになった時に、
同じくギターを始めて間もない級友が教室でハードロックやパンクロックのリフ(曲の中で繰り返し出てくるフレーズ)を誇らしげに弾いている姿を見て、
あっ!こっちの方が簡単そうでそれなりに弾ける人に見えるじゃんと思い、あっさりとそちらに鞍替え(笑)
正直、そのギタースタイルの方が解りやすくクラスメイトにも受けが良かったのです。
 
それ以降ビートルズやローリングストーンズ、ヤードバーズ、クリーム、ドアーズ、ジミヘンドリックス等1960年代のブリティッシュビートやサイケデリックロックを聴きあさり、
更に彼らのアイドルであったエルビスやチャックベリー、はたまたボ・ディドリーに遡り、さらに掘り下げ、
そのルーツであるアメリカ黒人のブルースにたどり着いた時はすでに四十路を過ぎて、現在にいたります。
 
しかし、数ヶ月前ラーメン屋に入りメニューを開くと忘れかけていた、フュージョン・・・という単語を見つけ懐かしく思い注文すると、
丼からはみ出す程のてんこ盛りのモヤシに巨大なチャーシュー、それらの上にマグマのごとく麻婆豆腐がかけてあり、それは即ち二郎系と中本のコラボ商品だったのです。
そこで古い記憶が思い起こされリンクしました。
 
fusion=融合、溶解  音楽ジャンルとしてはジャズ、ロック、ラテン等ジャンルの異なる音楽を融合した音楽との事。
 
それがきっかけか、久方ぶりにフュージョン熱に火が付き、40年前弾けなかった曲にリヴェンジし、なんとかクリアーする事が出来ました。
挫折し、色々回り道をして忘れた頃に、ふと思い出して再度チャレンジした結果、成就する事も人生の中ではあるのかと。
何事も長い目で取り組み、その時上手くいかなくても様々な経験を積み重ねながらも諦めずに続けていくことには必ず意味があると信じて生きていくのも良いものですね。
まさに人生は日々の経験のfusionではないかと思います。
 
そして、未だに何一つ極めていない私の長いギター人生ですが、これからも変わらないでしょう(笑)。
 

 
40年前私に衝撃を与えてくれたギターの神様は、今年(2021年)デビュー50周年を迎え、
御年68歳になった今でも、変わらず体を絞られた若々しいスタイルを保たれ、
コンサートツアーを勢力的にこなしていくそうです。
 
彼曰く、
「一日のスケジュールに身体を鍛えたりする時間を組み込んでいる。デビューから50年、やっぱり健康が一番だね。」

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